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ホーム  >  メールマガジン  >  [第三号]謎の多い組踊の世界と琉球古典音楽の素晴らしさ

[第三号]謎の多い組踊の世界と琉球古典音楽の素晴らしさ

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国際通り三線店メールマガジン
                       http://www.kokusai34.com/
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[創刊第三号]                       2005年5月21日
☆★ Index =============================

 1.新着情報 ■「沖縄メルマガ大賞」のご投票ありがとうございました!
       ■女優・津川友美さんに三線を手ほどきしました。

 2.那覇市民大学講座リポート ■沖縄芸能への新たな視座の提示

 3.副店長コラム ■三線を練習し続けるために

============================= Index ★☆

___________________________________
1.新着情報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■「沖縄メルマガ大賞」のご投票ありがとうございました!

4月26日から5月16日まで投票期間だった沖縄情報ガイド主催の「沖縄メールマ
ガジン大賞」にたくさんのご投票をいただき、ありがとうございました。

当メルマガは堂々66票の支持を得て、第8位にランクされました! 最下位でな
くてよかったです。結果は→
http://www.okiinfo.com/vote/?id=13

あたたかいコメントもいただけたのは、望外の喜びでした。
http://www.okiinfo.com/vote/review.php

現在の読者数95人からすれば、たいへんな投票数だと思います。読者の皆さん
のご支持をしっかり受け止めて、長く続くメルマガに育てていきたいと思いま
す。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

■女優・津川友美さんに三線を手ほどきしました。

5月4日から6日まで、女優の津川友美さんに三線を手ほどきしました。この様
子は「店長ブログ」で詳しく書きましたので、そちらをご覧ください。
http://www.kokusai34.com/memo/archives/000731.php

津川さんのオフィシャルサイト→
http://www.tomomi.tv/top.html

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2.那覇市民大学講座リポート
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■沖縄芸能への新たな視座の提示(4月22日「てんぶす那覇」にて)

4月22日と5月6日に「那覇市ぶんかテンブス館 」で行なわれた、那覇市民大学
講座に行ってきました。今号では22日の講演をリポートします。


4月22日は「沖縄伝統芸能の地平(1)〜どうすれば生き残れるのか、沖縄芸能の
新たな視座をめざして」というタイトルで、琉球大学教授の池宮正治さんが、
琉球芸能史を繙きながら、組踊、三線古典音楽の謎と魅力についてお話してく
れました(以下の破線内の文は私の要約で、池宮さんの言葉そのままではあり
ません)。

池宮正治さんのプロフィールはこちら→
http://www.tenbusu.jp/simin/shimin3.htm

なかでも興味深かったのは、組踊やその創始者の玉城朝薫についてあまりよく
伝えられておらず、謎が多いということでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
組踊は、能・歌舞伎・浄瑠璃・文楽に並ぶ、独立の演劇スタイルであって、こ
れは沖縄の人間が思っている以上にすごいことだ。歌舞伎や能の影響が簡単に
語られるが、それは間違いである。

朝薫がどういう人だったか、どうして組踊のような芸術を創作しえたのか、五
番以外には作っているのかいないのか、よくわかっていない。

朝薫の後に活躍した田里朝直が三番作ったとされるが、これも謎である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ずいぶんとはっきりしないことの多い世界なのだということです。まだまだ研
究途上の分野なのでしょう。

池宮さんは、「執心鐘入」などが能の「道成寺」の影響を受けていると安易に
語られることに対して、組踊を歌舞伎や能と並び立つ、日本の他の地方にはな
い独自の演劇スタイルとして朝薫が創り出したことは大絶賛されるべきことな
のだと強調していました。

また、朝薫が能や歌舞伎を江戸登りの時に見たという話には疑問を提示し、沖
縄でも能は演じられていたし、鹿児島にも能はあったので、当時の知識人たち
はそれらの内容を十分に吸収し理解していた、だからこそ「これは道成寺から
の引用だな」と楽しむことができたのだと話されました。

この「組踊は大絶賛されるべき独自の演劇スタイルなのだ」という視座を手が
かりにしながら、当メルマガでも組踊を聴き、ご紹介していくのはとても意味
のあることなのではと、がぜんヤル気が出てきました。

朝薫はまた女踊の創作でも知られていますが、これまた非常に優れた業績と指
摘されました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
王府ではハレ(非日常)の踊である若衆踊が中心であったと思われるが、そこ
に色恋、つまりケ(褻=日常)を表現する女踊が登場して、口幅ったく言うと
芸能が芸術になったのだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

若衆踊とは、「若衆こてい節」「四季口説」「若衆ぜい」など若衆が祝儀の席
で踊るもので、今では演目も少ないですが、池宮さんはこれこそが王府での踊
りの中心だったというのです。

女踊は、朝薫が創作した七踊(「かせかけ」「しゅどん」など)ほか、いずれ
も女心を巧みに表現したものですが、祝儀の席に、それとは無縁の女心が持ち
込まれたことは、鑑賞を目的とする芸術への飛躍であったというわけです。

そして、古典を学ぶものとして非常に励まされたのは、次のようなお話でした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
古典音楽のうち、声楽は世界に冠たる独自の素晴らしいものだ。しかし、三線
のほうは、山内盛彬(やまうち せいひん 注:琉球古典音楽湛水流の大家、
組踊の研究でも名高い。「ヒヤミカチ節」の作曲者)が「雨だれ音楽」と言っ
たように、ポツリポツリと弾くだけで、つまらない。もっと器楽としての可能
性を追求すべきだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

あの眠くなる唄こそが世界に誇ることのできるものだというわけです。そんな
ことを思いながら古典を唄うのもまた素晴らしいことですね。

ただ後半の三線については異論があります。たしかに古典の三線は音が少ない
かもしれません。

津軽三味線のように器楽としての可能性をとことん追求する三線音楽は今、よ
うやく民謡の世界で始まったばかりだと思います。

しかし私は、古典の場合、ぽつりぽつりと弾く音の合い間合い間にこそ価値が
あるように思うのです、三線の音と声楽の織りなす空間こそが古典音楽の真骨
頂だという気がしています。

この他にも池宮さんは、組踊の上演の際に着用していた着物についてや、今や
八重山などの離島にしか伝承されていない「琉狂言」の持つ価値などについて
も語られました。

とくに「琉狂言」については内容的に非常に面白いものだとされ、セリフが台
本のかたちで残っているコメディーというのは珍しく、今後の研究によっては、
組踊以上の宝となるかもしれないということでした。

次号では、5月6日の小島美子さんの講演をリポートします。

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3.副店長コラム
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■三線を練習し続けるために

三線を練習しているうちに、だんだん三線を手にする時間が減ってくることが
あります。
練習しても上達が感じられなくなるとつまらなくなったり、弾きたい曲が一応
弾けるようになると、嬉しいけれど、同じ曲ばかりでは飽きてきてしまう場合
があるのです。

これは一つの壁ですね。

この壁を乗り越えるにはどうしたらいいのか。いくつかの方法を考えてみまし
た。

・ライブを観に行く。
 生の声は感動を与えてくれ、自分でも唄い弾きたくなる。

・仲間をつくる。
 一人で練習しているとそれなりに楽しいが、刺激がない。沖縄料理店などに
行くと、三線を弾いている人がいたり、愛好会があったりする。雰囲気が気に
入ったら仲間に入ってみる。いろいろな情報が入ってきたり、練習方法や、知
らない歌、いろいろな弾き方、唄い方を教えてもらえたりする。

・デュエットの相手を見つける。
 これはかなり張り切れる。

・教室に入門する。
 自分の悪い癖に気が付いたり、真剣に取り組んでいる仲間にも触発される。
民謡や古典のコンクールをめざすこともできる。

・人前で弾く機会をつくって目標を持つ。
 難曲か弾けるようになったのだから、人前でライブらしきものをやらせても
らう。その日に向けて練習に励まざるをえなくなる。小さいながらも舞台に立
つというプレッシャーとの闘いも経験できる。しかし、自分の腕は人に聞いて
もらえるレベルではないという謙虚な気持ちも忘れないようにしたい。

・相談できる人を見つける。
 かかりつけのお医者さんのように不調な時に相談できる人、たとえば当店の
店長のような三線屋さんと出会えれば、メールや電話、直接聞きに行ったりし
て悩みを話すことでクリアできることもある。

結局は人との出会いのような気がします。
三線を弾いていることがきっかけでいろんな人との出会いが生まれ、さらに三
線を面白くさせてくれ、いつの間にか壁を乗り越えていたというのが理想なの
ですが……


▼▼編集後記▼▼

第三号をお届けいたしました。最後まで読んでいただき、ありがとうございま
す。

「那覇市文化テンブス館」の大ホールはぎょうぎょうしくなくて普段着の気分
で講演を聞くことができます。

エイサーや琉舞の常設公演もありますので、お時間の許す方はご覧になってみ
てください。

「てんぶす那覇」と「那覇市文化テンブス館」の関係がよく分からなかったの
ですが、管理事務所に問い合わせましたら、「てんぶす那覇」は建物の総称で、
そのなかの3・4階が「那覇市文化テンブス館」なのだそうです。
http://www.tenbusu.jp/index.html

組踊については、県の運営するサイト「Wonder沖縄」の「観る、聴く、読む〜
組踊の世界」がとても参考になります。
http://www.wonder-okinawa.jp/015/

さて、「瑠璃の島」は瑠璃が三線の練習を始めて、だんだん楽しくなってきま
した。このところの瑠璃のセリフが涙腺を緩める効果抜群なので気をつけない
といけませんね。

ただ、どうもバチの使い方とかに目が行ってしまうのは職業病でしょうか。

では、またお目にかかります。

◎読者の方からのご意見・ご感想お待ちしております。
こちらからどうぞ→http://www.kokusai34.com/postmail/postmail.html


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発行者:国際通り三線店 mag2 ID 0000152674
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